プレスリリース

兵庫県が鳥獣被害対策に狩猟罠用 IoT機器「スマートトラップ」120台導入

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【報道発表資料】

2019年1月28日
株式会社huntech

兵庫県が鳥獣被害対策に狩猟罠用 IoT機器「スマートトラップ」120台導入
〜捕獲の効率化および傾向分析、被害対策を目指す〜

狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売を行う株式会社huntech(読み:ハンテック、本社:東京都目黒区、代表取締役:川崎亘)は、兵庫県が県内の鳥獣被害対策にhuntechが提供する狩猟罠用IoT機器「スマートトラップ」を120台導入したことを発表いたします。これにより兵庫県は、捕獲効率の向上と同時に、出没傾向の分析、それによる被害対策の効果向上を目指します。

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兵庫県が管理する箱罠に設置された「スマートトラップ」(兵庫県淡路市)

【導入の背景と目的】
兵庫県内のシカ、イノシシ等による農林業被害は、2010年以降、減少傾向に推移しているものの、2016年度はイノシシだけでも1億9500万円もの被害が報告されています。また、イノシシによる人身被害についても、2016年度は六甲山山麓の神戸市内で33件発生しているほか、生活環境被害に関する苦情も多数寄せられるなど大きな社会問題となっています。兵庫県では、農業被害の半減、生息密度上昇の抑制、人身被害の解消等を管理計画の目標として掲げ、様々な取り組みを実施しています。(※1)
さらに、兵庫県では、有害鳥獣を捕獲する狩猟者の確保、育成にも取り組んでいます。今回の「スマートトラップ」導入により、狩猟者の罠の見回りを効率化することで、罠の設置および管理に割く時間を増やし、捕獲効率の向上を目指します。
(※1)兵庫県「第2期イノシシ管理計画」より

【スマートトラップの利点】

1. コストパフォーマンスの高さ
「スマートトラップ」は、本体価格33,800円(税抜)、システム利用料月額980円(税抜)と、他の類似製品よりも圧倒的に安価に導入することが可能です。

2. くくり罠、箱罠の両方に対応
磁気センサーを用いたシンプルな構造のため、くくり罠、箱罠の両方で利用できます。

3. 機能性
スマートトラップは、捕獲時の通知だけでなく、捕獲情報および罠の設置情報をデータベースとして管理することが可能です。他製品にはない特徴の1つで、これにより市町村でデータを蓄積し、出没場所・時間の傾向分析および、「被害の大きい農家の近くに重点的に罠を設置する」など、より効果的な被害対策の検討に活用していくことが可能です。

【今後の展開】
兵庫県は、IoT技術を用いた罠の導入を促進し、捕獲の効率化だけでなく、有害鳥獣の捕獲データを蓄積分析することで、より有効な被害対策につなげていく予定です。
huntechでは、兵庫県と同様の野生鳥獣被害が深刻な自治体等を中心に導入を進め、2019年末までに、3,000台の納品を目指します。また、捕獲後の食肉加工・流通プロセスのログを保存・管理するトレーサビリティ管理プラットフォームの開発等、ジビエの流通体制に関わる事業も拡大していく予定です。

【兵庫県 農政環境部 環境創造局 鳥獣対策課 課長 塩谷 嘉宏 氏 コメント】
鳥獣被害対策の最前線は、まさに農地を守り維持する人や狩猟者が少なくなっている地域であり、これからの捕獲活動には、ICT技術等を備えた機器の開発導入が期待されるところです。
今後は、この技術を、どう普及し、どう上手く使うかが、行政としての新たな課題でもあり、狩猟者のみならず、被害を受けている農家への利用にも働きかけていきたいと考えています。

【「スマートトラップ」について】
「スマートトラップ」は、市販の罠に設置することで野生鳥獣の捕獲をリアルタイムで管理者に通知し捕獲情報を独自のデータベースに記録ができるIoT機器です。
※本プレスリリースでは、2018年10月に発表した「スマートトラップ2」を指します。
製品ページ: https://huntech.jp/product/

【参考資料】
兵庫県:第2期イノシシ管理計画 平成 30 年度事業実施計画
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk27/documents/30inosisi.pdf

兵庫県:第2期イノシシ管理計画
https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk27/documents/inoshishi-kanri.pdf

農林水産省:全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(平成29年度)
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/181026.html

農林水産業・地域の活力創造本部(第23回):ジビエ利用拡大に向けた主な取組
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/dai23/siryou2-4.pdf

【会社概要】
会社名:  株式会社 huntech
設立:   2017年9月26日
資本金:  210万円
代表者:  代表取締役 川崎 亘(かわさき わたる)
所在地:  東京都目黒区目黒本町5-7-11 三幸ビル401号
事業内容: 狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売
ウェブサイト: http://huntech.jp/

株式会社huntechは、テクノロジー活用による地方創生を目指し、野生鳥獣の捕獲・流通プロセスの改革による、一次産業の強化と地域資源の有効活用を推進します。

【お客様お問い合わせ先】
株式会社huntech 担当:川崎
TEL:050-5218-9424
E-mail:info@huntech.jp

【報道関係お問い合わせ先】
兵庫県 農政環境部 環境創造局 鳥獣対策課 被害対策班
TEL:078-362-3463
E-mail:choujutaisaku@pref.hyogo.lg.jp

株式会社huntech 広報:朝倉
TEL:050-5218-9424
E-mail:pr@huntech.jp